江國香織


はじめは勧められてなんとなく読み出した江國香織さんの本。
気がついたらはまってた。
彼女は冷たい沼の主のようだ。

ホリーガーデン(江國香織)
 えと、果歩さんが恐いくらい素敵です。どこか壊れて、大人から少女に逆戻 りしてしまったような感じが。薄ら寒い大人のメルヘン。
 この話は女同士の友情を話題にされますが、実際に描かれているのは 果歩さんのこと。 彼女を多角的に表現するために例えば友情が描かれていると思います。
 親しい友達と同じ学校に進まなかった私とその友人。 今は親友だけど遠い人。 果歩さんくらいの大人になる頃にはもう一度友達再開できているかな?

香ばしい日々
 二部作。子供が大人になっていく仮定には 大人が忘れてしまったひどく大きな内面変化があったよなあ と思う。子供が想像する大人は現実の大人以上に大人ですよね。
 女の子の方が大人びて書かれているのもリアル。

つめたいよるに
 短篇集です。 ほとんどが一見童話に見える設定だけど、人物造詣がすごい。 どきどきと切なさがいっぱいつまった一冊です。

ぼくの小鳥ちゃん
 小鳥ちゃんは前の小鳥ちゃんみたいに消えなかった。私は前の小鳥ちゃんみ たいな人間じゃないかなって思う。
 今の小鳥ちゃんには共感するところが少なかったり。
 童話に見せかけて、痛々しい恋愛メルヘン。
 最後のシーンが印象的です。 読者は永遠の中に取り残されてしまいます。 小学校の授業だったら続きを考えて台無しにしてしまうんだろうな。

きらきらひかる
 みんなはすごく面白いといいますけど、私はそんなに好きじゃありません。 あんまり、メルヘンしていないので。

すみれの花の砂糖づけ
 がんがんくるような詩がたっぷり載っています。
 江國香織さんは 小説家だったな…童話作家だったな…でも 言葉回しが詩人のようで美しいんだった。
 と思い出させてくれます。

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